一年が間もなく終わりをほのめかす頃、ひとつの依頼が舞い込んだ。
敷地の木々を、すべて撤去してほしいというものだ。
その使命を任された男は、チェーンソー片手にさっそうと現れた。
Wonder Child(神童)と呼ばれる男の名は、キム・ラッケンジー氏。
「時としては自然との調和をし、時としてはこうして伐採するときもある。だが、私は木に感謝する気持ちを忘れたことはないよ」
多くの仲間と共に、数日間かけた伐採。いよいよ12月12日、フィナーレを迎えることとなる。
「地球に生きるのは我々人類だけではない。自然すべてがブラザーなんだ」
そうつぶやくように語ったキム・ラッケンジーは、常に笑顔を絶やさないのだった。
ほんまはこの人、木村けんじさんでした。
じゃあの
2019年